大和あすか 研究分担者(東京文化財研究所)

・浮世絵版画の技法材料研究を行なっています.特に色材研究においては,制作年代が明らかな浮世絵版画の調査し,採用される色材が変化する要因を,木版画という技法的側面や出版統制令による販売価格の規制,当時の流通材料等の側面から検証することを研究テーマとしています.

嘉永2年(1849)
黄色顔料の天然石黄から合成石黄への交代

論文

・大和あすか「浮世絵版画における天然および人造石⻩の使用事例と流通状況に関するー考察」.『文化財保存修復学会誌』66号, 2023年3月刊行予定)
・大和あすか, 塚田全彦, 荒井経「有機顔料の変褪色挙動と補彩材料としての有効性の検証―平等院鳳凰堂復元扉絵を対象に―」,『鳳翔学叢』, 第18輯, p.211-224, 2022年5月.
・大和あすか「錦絵の緑・紫の表現における青色色材の変遷について」,  『国立歴史民俗博物館研究報告』,第230集,pp.179-213, 2021年12月.
・大和あすか「江戸後期から明治期の錦絵に用いられた有機色材の同定に関する三次元蛍光スペクトル分光法および可視分光反射スペクトル分析法の有用性の検討」, 『東京藝術大学美術学部論叢』第15号, pp. 26-42, 2019年3月.

講演

・大和あすか, 久下有貴「襖絵ならびに環境の調査」偕楽園開園180年記念シンポジウム偕楽園好文亭襖絵ー過去から現在、そして未来へー 2022年9月11日

口頭発表

・松下裕介, 小柏典華, 大和あすか「清水家所蔵史料にみる神輿関連史料について」日本建築学会大会学術講演梗概集 2022年9月5日.
・大和あすか, 小柏典華, 松下裕介「「八幡神社本殿古図」の史料的価値その2: 科学分析による色材調査」日本建築学会大会学術講演梗概集 2022年9月5日.
・小柏典華, 大和あすか, 松下裕介「「八幡神社本殿古図」の史料的価値 その1 鯰口型虹梁の導入」日本建築学会大会学術講演梗概集 2022年9月5日.
・須澤芽生, 大和あすか, 藤岡雅人, 荒井経「相国寺蔵重要文化財円山応挙筆 《牡丹孔雀図》に使用された青緑色の色材について」文化財保存修復学会 第44回大会 2022年6月.
・大和あすか「技法材料調査を中心とした津島版画の制作年代の検証」文化財保存修復学会第44回大会 2022年6月.

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