・近世文学研究と平行して,源氏物語の女房装束の研究もしています.
・扱う事象は一つなのに,所謂,文系と理系に分かれて研究する方法に疑問を感じ,文理非分離研究を進めています.
・草双紙や黄表紙,合巻,浮世絵の研究では,コンテンツ以外に,それを具体化する用紙に注目して科学的研究を進めています.その有力なツールの一つがデジタル顕微鏡です.
・料紙の選択は,文書や和歌,物語を交換する人の間での身分関係を象徴しています.江戸時代の出版物であれば,色材や紙の選択は経済原則や,幕府の規制に影響され,さらに,入銀物であればパトロンの存在が予想されます.
論文
1 佐藤悟「『偐紫田舎源氏』の絶板と用紙」,『書物学』第19巻, -紙のレンズから見た古典籍-,pp.37-44. 2022年.
2 佐藤悟「曲亭馬琴「朝顔花合」報条」,『實踐國文學』101, pp.32-41,(2022) http://doi.org/10.34388/1157.00002327
3 佐藤悟「『風流目付紋所 并二かわり六じくわん入り』について」,『實踐國 文學』, 100, pp.60-77(2021). http://doi.org/10.34388/1157.00002306
学会発表など
1「女房装束の変遷 ―平安期女房装束の復元を通じて―」(国際シンポジウム古典の再生The Revival of the Classics 京都産業大学 2023年2月11日ー12日)
2「『源氏物語絵巻』に見る裳の形状」(絵入本ワークショップ13 大阪大学オンライン 2022年12月10日)
3「Characterization of Nineteenth-Century Novel Papers」(The Digital Turn in Early Modern Japanese Studies 2022年12月4日 オンライン)
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